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夜の氾濫

2027年、ユーラシア大陸東北部にて観測された巨大隕石による大災害の名称。
当該隕石の直径は0.5マイル程度とされており、落下地点付近の凡そ118,250㎢は壊滅的な被害を被った。
この際に吹き飛ばされた塵などが太陽光を遮り、大規模な気候の変化を引き起こしたことが名称の由来である。
なお、隕石そのものに付着していたとされる未解明の構造体は、軈て蔓薔薇のような形状をなし、瞬く間に世界中へと広まっていった。
なお、この現象に伴い発生した世界規模の巨大地震により、地上建造物の七割は青く発光する蔓薔薇の、執拗に巻きついた廃墟と化している。

ノクティシア

夜の氾濫以降、世界中でその姿を目にするようになった薔薇のような物質。その色合いは、星空を濃縮したような美しい紺碧である。
これには雄花、雌花、花粉などの概念は無く、つまり、種を持たないが無尽蔵に繁殖を続けるという性質を持つ。
大きさの個体差は非常に大きく、通常の薔薇サイズのものから、大型パラボナアンテナ程度のものまで多様。
これらの存在する領域に人類は長時間潜行することは推奨されず、仮に花弁そのものに触れれば一時的に強大な身体能力を得るが、次第に身体に蔓が巻き付き、数日後には夜色の薔薇の蕾のようなものに包まれて絶命する。
なお、ノクティシアを消滅させるには、世界各地に飛散した隕石片である『ルーナステラ鉱』を用いた特殊な兵装で、文字通り『刈り取る』ことに他ならない。

蕾化症候群

Raika

人がノクティシアに触れることで、一時的に強大な身体能力を得るが、数日後にノクティシアの蕾と化す現象。
なお、感染した対象を「罹患者」と総称する。

第七号アーコロジーの存在する極東地域では「ライカ」の略称で知られており、花園ではその姿をあちこちに見ることができる。
大きさは当該人物の生前の身長と同じ程度のもので、それは数十日の期間を経て開花するが、そこに人物の姿は確認できない。

月光器、或いは、咲守がナイトアーツを用いることでもこの病は進行すると考えられるとされるが、両者ともに発現する能力にある程度のリミッターがかけられているため(月光器は機能として、咲守は生存本能として無意識に威力を制御している)、直接ノクティシアに触れるよりもずっと進行は遅い。
もっとも、リミッターを頻繁に解除すればその限りではなく、このため(月光器の場合)リミッター解除にはオペレーターを仲介して参謀部へ許可申請をしなければならないし、咲守の場合でも、窮地に立たされないと解除しない者が大多数である。

症状が進行するにつれ、次第に罹患者の皮膚に青い蔓のような模様が浮かび上がり、随所から極小の蕾が出現することもある上に、突発的に身体的特徴が変化する者もいる。詳細は《蕾化症候群による身体急変》を参照。

蕾化症候群による身体急変

蕾化症候群の罹患者が、その症状が進行する過程で身体に何らかの変化を及ぼすことがある。
それは、動物のような尻尾の出現であったり、人間としての耳の欠落、そうして獣耳の生成、或いは肉体全体の異形化など、様々であるが、総じて言えることは《蕾化症候群》罹患者の全員に、こうした変化が起きる可能性があるということである。
また、その特徴的な外見から差別的な目で見られることも多く、そうした人々をアーコロジー、ゲットーキャラバンの両者はそれぞれ異なる方法で保護している。


進行度による主な症例は以下の通り。


1〜25%:ナイトアーツに適性を得る場合がある。人間であれば、月光器を使用できるようになる。ナイトアーツを用いる咲守の場合、発動時に身体のどこかに青い蔓の模様が発現する。

25〜50%:身体に急激な変化が発生する場合がある。

50〜75%:咲守の場合、ナイトアーツを行使せずとも、常に青い蔓の模様が浮かび上がるようになる。人間の庭師の場合、月光器を行使するだけで青い蔦の模様が発現し始める。

75〜90%:最もナイトアーツが強力となる時期であり、人間の庭師の場合、月光器に最も適合する時期。総じて戦闘能力が最高峰に達する。青い蔓の模様は、次第に実体化し始める。

90%〜99%:模様だけだった青い蔓は実体化し、身体の至る所に絡みつく。瞳の色合いは変色し、寒色に寄っていくことが多い。意識がやや、朦朧とし始める。

100%:蕾化。戦死(ロスト)判定となる。

ルーナステラ鉱

夜の氾濫の原因となった隕石の、その飛び散った欠片。即ち、隕鉄の類である。
ノクティシアと同じ性質を持つとされ、だが反面、加工などに適していることが判明している。
これは地表との衝突時に、世界中に飛散しており、従来の鉄鉱石などと比べて比較的少量ではあるが、今では人類の用いる様々なものに用いられている。

月光器

ルーナステラ鉱を用いた加工品の総称だが、主には庭師の用いる特殊武装を指すことが多い。
これはルーナステラ鉱を鉄鉱石などと同じ要領で加工し、何らかの武器の形状にしたもの。
ルーナステラ鉱自体が準レアメタルといってもいい程の価値であり、それ故に弾丸などの消耗品の生産には向いておらず、故に庭師の用いる月光器は剣や盾、鎌、槍などの、旧来の近接兵装がほとんどである。
ノクティシアと変わらず、月光器も使用を続けることで装備者を蝕む性質を持つが、加工の工程でリミッターが施されており、これにより使用することでの危険性は、充分に抑えられている。なお、これらは量産されておらず、基本的にワンオフであるため、装備者が何らかのケースで引退する場合などには、後継者が月光器を受け継ぐことも多い。

花園

各アーコロジーから見た、地上のこと。夜の氾濫以降、種を持たないが瞬く間に世界中に広がったノクティシアと呼ばれる花が咲き乱れることから、この名が与えられた。
高層ビル群を始めとし、ありとあらゆる人工物に対して蔓を巻き付けて開花しており、よって人類はそれらの放棄を余儀なくされた。
そのほぼ全域が生存が、ノクティシアの性質上極めて困難であるとされるが、アーコロジーに収容できなかった人々は地上で暮らす他なく、常に死と隣り合わせの日々を過ごしており、このような難民問題の解決は、アーコロジーにとっての重要な課題であるとされる。

咲守

Sakimori

アーコロジー外部、すなわち花園での生命活動を繰り返す内に、異能を獲得した罹患者を指す。
アーコロジー側の与えた正式な名称はNr1st-Target(Noctisia Resistance 1st Target)であり、このサキモリという名は、旧日本国の首都東京近郊地下に置かれた第七号アーコロジーにおける独自の名称で、場合によっては蔑称としての意味合いが強くなる。
咲守は、血液中にノクティシアと同じような成分を自ら生成し含んでいるため、いわば「生きる月光器」である。
その運用コストは極めて低い。
そもそも、彼らは何らかの異能、つまり天然の「ナイトアーツ」を持ち、それに加え、夜色のエネルギーで武装のようなものを形成することができるために、月光器を必要としていない上、その身体能力は極めて高い。
故にアーコロジーは、彼らの存在が確認できれば、保護を名目にアーコロジーへ連れ、そうして「庭師」と同じ業務につけていいように利用している。
だが、アーコロジーは咲守の回収を優先するあまり、花園に残された一般人には目を向けないという一面を持っており、それに反感を抱く咲守や花園の一般人は少なくない。

ナイトアーツ

咲守が用いる異能、及び庭師の用いる月光器に秘められた力のことを指す。
前者は『天然物』と呼ばれ、術者の身体に負担をかけることも少なく、望むタイミングで行使できる。
咲守は『固有技』を基本とし、更に術者ごとに異なる『武具生成』を持つ。
武具生成では、術者の特性に合わせた近接兵装、或いは、弓のような一世代前の遠距離兵装をひとつ召喚し行使できる。
固有技の内容は多種多様で、身体強化、元素を操りいわば「魔法」に似た現象を引き起こすなどが可能。
一方で、その一発の威力は低いことが多い。

後者は『人工物』と呼ばれ、庭師では無く月光器そのものに宿されている固有技のことを指す。
製造過程でリミッターとして封印をかけるが、任意のタイミングで解除申請を出すことで発動が可能となる。
『天然物』に対し、こちらは『切り札』といった印象が強く、その威力は強大であるが装備者に与える負担は大きい。

なお、庭師は定期的なNアンプルの投与により咲守と同等の身体能力を獲得しており、力関係は

・武具生成をした咲守と、リミッターを解除した庭師が同等
・固有技のみを用いている咲守と、リミッターを解除していない庭師が同等

であるから、咲守の切り札は相対的に『武具生成』であるといえる。

アーコロジー計画

夜の氾濫以降、人類が種を存続させるために、その居住域を地上から地下へと移動させるという計画、及びそれに伴う巨大建造物を指すことが多い。
アーコロジーとは、生産や消費の活動を自己完結している建造物であり、そこで生み出された生産物は、アーコロジー内に居住する人々に提供され、消費活動を行う。
それに対し民間人は、従来の労働と同じようにアーコロジーに労働力などを提供することになる。
なお、この計画に基づいて建設されたものが各地域の防殻都市であり、それらは『影の国』を意味するダン・スカーの他、第N号アーコロジーなどと呼ばれる。

防殻都市ダン・スカー

世界各国の主要都市、その近郊地下に建設された人類の拠点。
夜の氾濫以降、各国のアーコロジー計画に基づいて設計され、今ではその技術は確立され量産に至っている。
そのどれもが旧東京程度の規模であり、アーコロジー計画の基本的概念である生産・消費活動が自己完結している建造物に則り、ある程度の娯楽施設などが存在する他、夜の氾濫以前と同じように個人規模の店舗などを構えることもできる。
天井は鋼鉄で覆われており、各防殻都市の中枢施設に存在する大型プラネタリウム、及び照明機器によって、地下であるが、昼と夜を分割している。
なお、ダン・スカーとは「影の国」を意味し、民間人が通称として用いている。

本作の舞台は、世界で7番目に建造された旧日本国の「第七号アーコロジー」である。

庭師

各アーコロジーに所属する特殊部隊の名称。アーコロジー生まれの人間と、花園生まれ(或いは、育ち)の咲守との混成軍であるが、両者の中はあまり良いものとは言えないアーコロジーが多いのが現状である。

所属する人間(咲守を除く)には、適正に合わせた月光器が支給され、それを用いて花園のノクティシア根絶戦などに臨むこととなる。
ノクティシアに直接触れてしまう可能性が極めて高いために、アーコロジーの用意する蕾化抑制剤と呼ばれる薬品を定期的に投与しており、それはアーコロジーが厳密に管理している。危険性、副作用などについて特に言及はない。
これにより、咲守と同じような人間離れした身体能力を獲得している。
初めて蕾化抑制剤を投与することを《登録試験》と呼ぶ。

なお、編成については
・花園でノクティシアの根絶・掃討を目的として行動する『討伐班』
・アーコロジーから無線などで支援を担当する『情報班』
に分けられており、その他には月光器の開発や修理、調整などを行う『技術開発班』、民間人や庭師への物資の支給管理を担う『物資補給班』などが存在する。

詳細は《部隊編成》ページに記載
第七号アーコロジー職員及び庭師にのみ閲覧権限を付与

ゲットーキャラバン

花園を主な活動拠点とする、アーコロジーに対し敵対行動を取るレジスタンス組織。
アーコロジーの庇護下に入ることができず花園に放置されている民間人と、曰く『利己主義のため、咲守を利用し、挙句民間人を見捨てるようなアーコロジーには協力できない』と考える咲守で構成される。

彼らにとっては、ノクティシアの咲き乱れる廃都は今や「帰るべき家」であるようで、そこがアーコロジーの手に落ちることを危惧しているためか、アーコロジーの庭師部隊と敵対関係にあり、しばしば抗争が勃発してしまう。

アーコロジーは彼らを「討伐・確保目標」とし、積極的な鎮圧活動を行なっている。

蕾化抑制剤

蕾化症候群の症状進行を抑制するため、月光器のノクティシア操作技術を参考に開発された薬品。
また、これを庭師に投与することで《戦闘における消耗》《ナイトアーツ使用による消耗》を抑制する効果を持つ。

アーコロジー出身の庭師希望者(人間の庭師)には、まずこれを打ち込むことで《人工的な蕾化症候群》を発生させる。
投与から一定期間は、月光器を用いても蕾化症候群は進行しないが、その効果が切れることである程度進行度が蓄積される。
いわばこれは延命、前借りに過ぎず、月光器のリミッターを解除した際には蕾化症候群の特徴的な症状である《蔓や蕾の発生》は避けられないために、庭師のメンタルケアなども重要な課題となっている。
つまりは、咲守の持つ《ナイトアーツの出力調整》を人工的に発生させるものである。

詳細は「よくある質問」の《罹患者、庭師(人間)、庭師(咲守)の違い》を参照。